美と健康

「温冷浴」で自律神経のバランスを保ち健康に

温冷浴は、冷浴と温浴を交互に行い、皮膚や血管系、自律神経を鍛える入浴法である。

身体の体液のバランスは、温度によって自律神経が左右されることで影響を受け、温浴によって体液はアルカリ性に傾き、冷浴によって体液は酸性に傾く。これは温浴によって副交感神経が刺激され、冷浴は交感神経を刺激するという作用が起こるためである。※補足すると、ここでの「...に傾く」という意味は、体液は中性のままであるが、アルカリ性に近い中性酸性に近い中性という事である。

温冷浴の効果

故 甲田光雄医師によると、「リウマチ、神経痛、頭痛、糖尿病、肝臓病、風邪、貧血、循環器系疾患、疲労回復などに効果がある。」という。

また、この冷浴、温浴を交互に行う事によって、体液も自律神経も中庸(バランスのとれた状態)に保つことができる。
自律神経を中庸にする事は、「更年期障害」や「十二指腸潰瘍」に効果があり、これらの症状は「自律神経のバランスが崩れる(失調)事でおこるため」とのことである。

特に疲労回復には効果は絶大であり、クタクタになってるときに温冷浴を行うと心身ともにスッキリと疲れがとれるように感じる。

日常生活で関心のある効能としては、甲田光雄医師の著書に中で

風邪をひかなくなる
冷え性が治る
肌が綺麗になる

といった事も付け加えて説明されてあった。

温冷浴は、温度差で皮膚の収縮が行われて肌も綺麗になるため、アトピー性皮膚炎の方も行っている方も多いとの事です。

筆者の経験

筆者の場合は、温冷浴の恩恵だけではないと思うが

風邪をひかなくなった(風邪気味は年に1~2回あるか無いか程度)
冷え性が改善(マシになった)
肌が艶々(シャワーの水を弾く)になった←食事療法の効果も相乗しての経験

疲労回復もやる時間帯によって効果は変わると思う。
夜に行った時、「温冷浴」を行った直後は疲れがかなり取れた気がした。

温冷浴の行い方

冷浴と温浴を交互に、約5~9回繰り返す。(数え方は→1回「冷浴」、2回「温浴」、3回「冷浴」...)
9回以上繰り返すと、逆に身体が疲れる場合があるので、通常は9回くらいまでにする。

必ず、「冷浴」から始めて「冷浴」で終わること❢❢

冬場は、冷浴から始めるのは厳しいものがあるけど、できるだけ気合を入れて我慢する方が理想。
水温を20度近くにするか、少しぬるま湯で始めるとかでもいいかも。


👆温泉や公衆浴場なら、水風呂と温浴風呂が併設されている事が多いのでやりやすい

ただし、温泉や公衆浴場では、衛生的な事も考えて、必ず冷浴から始めるに限る。
皮膚が冷水で引き締まり、微細な皮膚の傷からの細菌汚染からも防御しやすくなるため。

温冷浴を行う回数は...

温浴は41~43度、水浴は14~18度が最適な温度。

1回目:水浴(冷水シャワー)を1分間(最初は、冷たいけど我慢)
2回目:温浴(湯船につかる)を1分間
3回目:水浴(冷水シャワー)を1分間
4回目:温浴(湯船につかる)を1分間
5回目:水浴(冷水シャワー)を1分間(最低、ここまでは行う)
6回目:温浴(湯船につかる)を1分間
7回目:水浴(冷水シャワー)を1分間
8回目:温浴(湯船につかる)を1分間
9回目:水浴(冷水シャワー)を1分間(通常は、ここで終りにする)

💡繰り返しますが9回を超えてそれ以上行うと、逆に身体が疲れてしまう場合があります。通常は9回までで終わらせてください。水浴の温度は、14~18度で行いますが水の冷たさに我慢できなければ、水温を25度程度まで上げても大丈夫です。年中で水温がほぼ一定とされる井戸水(深さなどに影響するが年間の平均は約16~18度)が最適で、井戸水を家に引いている環境であれば、冬場でも辛くないです。


👆水風呂が無くてシャワーで水浴を行う場合
※水浴を冷水シャワーで行う場合は、足先に3秒、膝下に3秒、ヘソに3秒、左肩に3秒、右肩に3秒、更に、左肩に3秒、右肩に3秒を2回繰り返す。

冬場は水も冷たく気温も寒いので、1回目の水浴は少し温度を上げて心臓から遠い手足の末端から徐々に水をかけて慣らして行うのも良いです。8回目の湯浴は5~10浸かってから、9回目の締めの冷浴は10程で終わっても良いそうです。筆者もそうする場合があります。
無理しないように時間をかけて正規の温冷浴の時間に近づけていけば良いとの事。

注意点

下記の症状や状態の時は、行なわないこと。

⚠「慢性腎不全」、「肝臓病」、「心臓病」、「肝臓病」などや「重い高血圧」の人。または、「酔っている」、「熱がある」、「薬を服用中」などの状態のとき。

日に時間をあけて二回以上の温冷浴を実施した事があるが、地味に疲労を覚えた。ある意味、身体への負荷としては過剰にならない限りは鍛錬につながるのだと思う。予想鍛錬効果としては、「自律神経」「循環器系」「皮膚」などに効果がジワジワと現れないだろうかと考えている。

最後に

温冷浴は、交互に「身体を冷ます」⇔「身体を温める」を繰り返すことにより、皮膚や血管系、自律神経を鍛える入浴法であるが、これと同じ考え方の健康法が他にもある。
それは「裸療法(大気浴療法)」というものであり、これは衣服を脱着することで「身体を冷ます」⇔「身体を温める」を繰り返す健康法で、こちらも記事に挙げているので、ご参考にしていただければと思います。

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