美と健康

ヘビ毒がヒントになった注目を集める成分「シンエイク」

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毒ヘビによって世界では年間450万人が被害を受け,約12万人が死亡している。
一命は取り留めても後遺症の為、年間40万人が手足切断という被害がでている。
それほどに毒ヘビの毒は強力かつ深刻である。

その毒も使いようによっては医療や美容に役立つものになり、
美容液にも用いられ販売されている。

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話題のヘビ毒成分「シンエイク」

今注目を集めてるのは、ヘビ毒成分「シンエイク」という
毒ヘビの毒を参考にして作った成分である。

モデルは「ヨロイハブ」というクサリヘビ科ヨロイハブ属の毒蛇で
「ハブ」と名前が付くが毒性は低く、飼育もされている。
この毒蛇は、出血毒で、毒性が他種のクサリヘビ科のものより弱いが
筋肉を麻痺させる作用があるので、シワ取りのアンチエイジングに用いられている。

「シンエイク」という成分は化学的に、
この毒の成分を真似て作成された人工の成分である。
(一説によると、実際に天然の蛇毒を原料として用いている場合もある。)

この毒ヘビのシワ取り作用は凄く、肌も艶が出てプルンプルンになるらしい。

ペナン島(マレーシアのペナン州)の蛇寺(蛇寺(Snake Temple)では、
神憑りなものとしてヨロイハブの彫刻が多く飾られ、飼育もされており、
ヨロイハブも居心地がいいのか住み着いている。
御利益にあやかろうと、ヘビの頭を撫でる人もいる。

性質はおとなしいが温和というわけではなく、上記のように触って咬まれる場合がある。
咬まれると激痛が走るが致命傷にはならないが、顔や首などの心臓に近い所を咬まれると
危険ともいわれている。

ヨロイハブ

出典:en.wikipedia(Photographer: LA Dawson)

 

「シンエイク」の美容の商品は、シワ伸ばしにとても有効な成分との事で、「顔を麻痺させシワを改善するらしく、
約10秒でシワがなくなり、1ヵ月で52%のシワが減少する」という結果が報告されている。

👉商品としては、実際に毒蛇の原液を用いるのではなく、蛇毒を参考にして人工的に作られたものが販売されている。
※理由は、実際のヘビ毒は化粧品には用いる事が出来ないからとの事。

なるほど...。

殆どの商品が、上記の写真の毒性の弱い『ヨロイハブ』という種類を参考につくられている。

このヘビの毒クリームが海外のセレブやハリウッド女優の間で流行ってirurasiku、日本でもテレビや通販で「蛇毒クリーム(シンエイククリーム)」として紹介されている。

👇下記にその商品の1つを挙げてみると...

シンエイク 原液100% 蛇毒模倣成分 スイスの製薬会社受賞 ピュアリスS-AK100 原液美容液 ポイント消化

価格:3,070円
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感想(352件)

まだ試した事がないけど、もし、自他を含めた使用体験談の情報が入手できれば記述してみたいと思っている。

ハブの毒が初めて解読される

最近、ハブの毒がゲノム解析(生物の遺伝情報を解明すること)されたそうです。

沖縄でハブと呼ばれるクサリヘビ科の毒ヘビは、一度でも咬まれると、後遺症が一生残ったり、さらには死に至ることもあるほど危険な生き物です。しかし、このようなヘビ毒についてはいまだ多くの謎に包まれています。同一の母親から生まれた兄弟であっても、各個体のもつ毒成分には大きな変動が見られ、毒入りカクテルのようなハブの毒は、世代を超えて変化しています。

この度Genome Biology and Evolutionに掲載されたヘビ毒の進化に関する研究結果は、このようなヘビ毒の進化について明らかにしました。同研究では、タイワンハブ(Protobothrops mucrosquamatus)と、その姉妹種であるサキシマハブ(Protobothrops elegans)のゲノムを解読しそれぞれを比較しました。ハブの毒のゲノム解読を行ったのは、初めてのことです。

ハブに咬まれる被害(ハブ類咬症)は、沖縄県だけでも、去年一年間で50件以上も報告されています。世界保健機関(WHO)によれば、世界でヘビ咬傷が原因になった死亡件数は、毎年8万1,000件から13万8,000件確認されています。特に、毒性の生物種に多くさらされながらも、医療サービスが十分でない発展途上国や農村地域では、ヘビの咬症被害は深刻な状況にあります。そのような場所においては、有効な抗毒素を作り出すことは、命に関わる問題です。

「長年、ヘビの毒は急速に進化するものだと知られていました。そして、これに対する共通した説明は、自然選択によるものでした。」本論文の責任著者で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の生態・進化学ユニットを率いるアレクサンダー・ミケェエヴ准教授は説明します。「しかし、どうやら、こうした進化の推進力のみが働いているわけではないと思われる要因がありました。」

そこで、OISTと沖縄県衛生環境研究所の研究者らは、30個体以上のタイワンハブ、サキシマハブおよび県内の外来種から毒液と軟組織のサンプルを取り出し、毒の全ゲノム解読に成功したのです。この「クサリヘビ科個体群のゲノム解析が明かすヘビ毒の化学の基礎となる小進化の力」という研究タイトルで、この毒液の進化に影響を及ぼす複数の要因について示しました。

※参照:https://www.oist.jp/ja/news-center/news/2017/10/4/31854

ちなみに...

日本の本土では、マムシ、ヤマカガシの2種類の毒ヘビがいる。
また南西諸島に位置する離島では、沖縄や奄美諸島では代表的な毒ヘビとしてハブが生息する。
海外でも実際に、クサリヘビ科(マムシやハブの仲間)の蛇毒を用いた商品が販売されている。

この種のヘビの毒は主に、出血毒でも上記のシワ伸ばし効果の毒とは異なるが
血を固まらせない作用や止血効果に有効利用できるかどうかの研究もされている。

コブラ科の毒は主に神経毒で成分は、アミノ酸が70個以上にもなるタンパク質で
神経と筋肉の伝達が遮断されるため、筋の麻痺がおこり心肺停止などを引き起こして死に至らしめる毒である。
この作用を活用すれば、神経・筋疾患の病気、一種の自己免疫病の研究に役立つとして研究もされている。

ヘビの毒は、出血毒、神経毒に分類される

出血毒は、消化酵素が特化したもので、細胞や筋肉組織を破壊して壊死させる作用があり、
一命を取り留めても組織の壊死・手足切断というような後遺症が残る場合が多い。

神経毒は、神経伝達を遮断させるたんぱく質で、身体に麻痺を起こさせ、呼吸困難や心臓停止などを引き起こし
素早く死に至らしめる作用がある。
ただ、治療で解毒できれば、出血毒のように組織の壊死などから起こる手足切断などの後遺症は残りにくい。

クサリヘビ科とコブラ科で、主成分として出血毒や神経毒をいずれかを持つが、
含有の割合は偏っているだけで、多くの種の毒蛇が両方の毒を組み合わせて持っているので非常に厄介である。

このような強力な毒を持つ毒蛇達も、自分と同種や近縁種(種類によってはこの限りではない)による咬傷では、免疫があるので弱る事はあっても死ぬ事は無い。
しかし、他種の毒蛇の毒であっさり死んでしまうのである。

これは毒蛇自身も、毒蛇の種別ごとに毒の構成成分が異なるから、
抗体が無い為である。

毒蛇に咬まれた時に、医療機関で用いられる「血清」も毒蛇の種類ごとに違うので
種別ごとに「血清」を生成する必要があるのは、毒の構成成分が各種で
異なるからである。

※血清は、ワクチンのように、馬に微量の毒蛇の毒を注入し馬の体内で抗体を作らせ、それを取り出して精製したものである。

この血清も2度目は、注意を要する。
日本ではマムシによる咬傷がそれにあたる。

人間の体内で、一度目の「血清」で、二度目からは「血清」に対する抗体ができ
アレルギー反応を起こすからである。

この場合は、重症であれば、投与前にアレルギー予防処置をとってから、
「血清」を打つという手段を用いるらしい。

ただ、別名ミツアナグマといわれる「ラーテル」というネコ目(食肉目)のイタチ科の小型雑食哺乳類は、コブラ科の蛇が持つ神経毒に対して強い耐性を持ち、毒蛇に咬まれても気絶したように、一時的に動けなくなるだけで、数時間後には回復するという体質を持っている。

ラーテル

(原典:English Wikipedia / 作者:en:User:Jaganath)

 

このラーテルの解毒の体内構造が解明されれば、血清のように種別ごとに用意するという問題も解決できるし、他種の毒を持つ蛇などにも対応できると考えられ、期待と研究がされている。

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