2019年2月2日MBS毎日放送「サタデープラス」をみました。またまた今回も前回に引き続き
「インフルエンザ」について放送されていましたので、紹介させていただきます。
猛威をふるうインフルエンザ新たな脅威が…
全国のインフルエンザ患者数は、約222.6万人(国立感染症研究所)過去最多を記録(1医療機関あたり1月21日~27日・厚生労働省HPより)
現在47都道府県全てで流行警報が発令され、まさに今ピークを迎えています!
そんな中、これから注意すべきと警戒されているのが、隠れインフルエンザ
2月急増!かかっていても気付きにくい「隠れインフルエンザ」の正体とは?!
その実態を「サタプラ」でお馴染み
池袋大谷クリニック 大谷 義夫(おおたに よしお)ドクター
が徹底解説!
原因は・・・インフルエンザB型
B型の最大の特徴は、見逃がされやすいということなんです。ですから「隠れインフルエンザ」とも言われているんです。
2月にこのB型が増えてきます。
では、なぜ見逃がされやすいのか・・・??
インフルエンザB型を見逃がしてしまう理由
65歳以上の高齢者は高熱が出にくい
高齢者の方は、免疫力が低下しているので熱が出づらいんです。
💡高熱が出にくい!➡インフルエンザと気づかない
60% | 38℃以下 |
20% | 37.5℃以下 |
(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班)
熱を出してウイルスと戦います。免疫力が低下すると戦う力がありません。それでもウイルスをまき散らしてしまいます。
Q. 高熱が出て初めてインフルエンザだと気づくのに一体どうやって、気づいたらいいのでしょう??
微熱でも、いつもの風邪よりキツイなと思ったらインフルエンザを疑った方がよいです。
花粉症の症状と勘違いしやすい
2月になりましたので、花粉症の時期が参りました。
昨日いらっしゃった患者さんで、「37.3℃」だったんですが。「鼻水が止まらない!花粉症始まった!!」とおっしゃっていて。検査をしたらインフルエンザでした…。
微熱のインフルエンザと花粉症でも微熱が出ますから、よく似ているんです。
💡花粉症の症状
微熱、倦怠感、のどの痛み、鼻水、くしゃみ ⇨ インフルエンザB型と症状が似ている!
花粉症だと思ったらインフルエンザ。逆にインフルエンザだと思ったら花粉所。てこともあります。
この時期非常に注意が必要です!
日本と海外では大違い!日本とは何が違う?
日本に来た外国人100人弱に聞きました!「あなたの国のインフルエンザ対策は?」専門医が○×判定
Q.まずは、「うがい」はしないんですか?
いろんな方に聞いてみたところ、本当にうがいの習慣は無いようです。なんと、うがいをするのは日本人だけの習慣なんです!
さらに日本では当たり前のあの光景「マスク」に違和感があるようです。
オランダ人「マスクはしないわ。オランダでは誰もしないわ」
スペイン人「スペインでの習慣ではないね」
イギリス人「ビーチでマスクをしている日本人のレディーを見たよ!びっくりしたよ!」
なんとインフルエンザ対策の常識「マスク」さえも使わないんだとか。
欧米で「マスク」は外科医か犯罪者と言われているらしいです。
では、一体どんなインフルエンザ対策をしているのでしょう?!
ドイツ人「サウナに行くぜ。寒暖差で体が強くなるんだ」
スペイン人「フルーツと野菜をたくさん食べるんだ。オレンジ、キウイ、バナナ」
さらに聞き込みを続けると食べ物の意外な使い方も・・・
海外インフル対策!食べ物を体に付ける食べない対策・・・
ベトナム人「ネギを鼻とか首に置いて(匂いを)嗅ぐとか」
ドイツ人「私の国では鼻と耳に玉ねぎを入れるという対策があるわ」
オーストリア人「玉ねぎとクリームチーズを混ぜて首に塗るんだ」
ドイツ人「マッシュポテトを靴下に入れて、それを胸もとに置くんだ。子供が病気になった時お母さんがそうしてあげるんだ」
このように、海外では食べ物を体に塗ったり、付けたりするという海外のインフルエンザ対策、効果のほどは??
大谷ドクターの解説
インフルエンザには✖です
インフルエンザウイルスは、のどから気道に入ってきます。体の表面に付けた食べ物によって、それを退治できるとはとても思えません。食べ物は食べて免疫を上げてほしいです。
ネギ
動物実験ではフルクタンという成分に抗インフルエンザ作用あり。インフルエンザを退治できる。または症状を軽減できる可能性があるかもしれません。
水分補給にも独自の方法が・・・
ヨーロッパの国で多かったのが 飲み物+ハチミツ という方法です。
飲み物は飲み物でも…
ドイツではホットビールや韓国では韓国のお酒の中に唐辛子パウダーを加えて飲むというお酒を飲むという対策。
オーストラリアのインフルエンザ対策て??
オーストラリアではユーカリオイルを使うのが一般的で鼻の通りが良くなって熱が下がると言われているようです。
ユーカリオイル
ユーカリの葉から抽出したオイルで、殺菌作用や抗菌作用があるといわれています。
①80℃ほどの熱湯にユーカリオイルを適量入れる
②タオルで頭を覆いユーカリオイル入りの蒸気を吸う
飲み物にハチミツ、アルコール、ユーカリオイルと国によって様々なインフルエンザ対策を紹介しましたが、本当のところ効果あるんでしょうか??
大谷ドクターの解説
結論から言いますとインフルエンザ対策としては、残念ながら×です。
ですがユーカリオイルは湿度が高くなって良いです。ハチミツは咳止めの効果や喉の炎症をとってくれるので良いです。
アルコールは×です。ですが、どれも医学的な根拠はありません。
それでは、どうやって対策をしたらいいのか以前でも紹介しましたが、もう一度おさらいをしましょう♪
大谷流インフルエンザ対策
①マスクはこまめに交換してください(1日3回以上)
②磨磨きは1日4~5回 ⇨ ウイルス発症のリスクが減ります
③緑茶をこまめに飲む ⇨ カテキンに抗ウイルス作用
【サタデープラス】インフルエンザ感染率10分の1にする予防法!名医の生活に密着!
⇧こちらでは、以前紹介した大谷先生が実践しているインフルエンザ予防の事をもっと詳しく書いた記事です。
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隠れインフルエンザは、なかなか分かりずらいです。花粉症の時期もやって参りました。今年の花粉症は2~6倍と非常に多いです。怪しいと思ったら受診してください。ただ発症してすぐだとウイルスが増殖しきっていないので、6~10時間位待ってから病院で受診してください。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊